欧州CL準決勝で連夜の奇跡 トッテナムが大逆転で初の決勝進出
欧州チャンピオンズリーグ(CL)で連夜のミラクル劇だ。
日本時間9日午前4時キックオフの準決勝アヤックス(オランダ)VSトッテナム(イングランド)。地元での第1レグを0―1で落としたトッテナムが敵地に乗り込み、0―2とリードされた後半10分から3ゴールを挙げて2戦合計スコアを3―3とし、アウェーゴール差によって初のCL決勝を決めたのである。
ドラマは「後半アディショナルタイム5分」に起きた。ここまで2得点の元ブラジル代表MFモウラがシュートをゴール右に流し込み、終了間際の大逆転弾の立役者となった。
前半は完全にアヤックスの流れだった。前半5分にCBデ・リフトがヘッド一発で先制すると同35分、モロッコ代表FWツィエクが追加点を奪った。このツィエクは今季が終わった後、対戦相手のトッテナムに移籍金60億円で引き抜かれると噂されており、自分自身の〈商品価値の高さ〉を見せつけた格好だ。
しかし、終わってみれば大どんでん返しを際立たせる〈脇役〉でしかなかった。
それにしても――。この試合の24時間前には、イングランドのリバプール相手にスペインの名門バルセロナが、0―4と想定外の大惨敗を喫して準決勝で姿を消している。何が起きるのか、まったく予断を許さないCLの決勝は6月1日、スペインの首都マドリードで行われる。