15番ホールが“鬼門”に 144選手もいてバーディーゼロのなぜ
【アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ】
多くの選手が強い風でスコアメークに苦しむ中、4アンダーで単独トップに立ったのはD・ブーマ(23=タイ)だ。「(全体的に)狭いコースなのでフェアウエーキープに徹した。グリーンは手前から攻めた」と言うブーマがパーでまとめた15番パー4(506ヤード)は、この日「鬼門」となった。
何しろバーディーを奪った選手はゼロ。出場144人中88人がボギー以下のスコアで平均アベレージ4.694だった。通常営業では中コースの10番パー5(506ヤード)であり、ほぼストレートなレイアウト。第1打をフェアウエーにさえ置けば、アマチュアでも比較的パーが取りやすいのだが、今大会はパー4設定。ただでさえ距離が長いホールに強い南風が吹き荒れていた。
「このホールで南風ということはもろに逆風ですから、506ヤードよりさらに長くなる印象です。ここ数日は雨が降らず、グリーンはかなり乾燥して硬くなっています。多くの選手は難しいホールだと悲鳴をあげていました」(コース関係者)
ボールがグリーンに落ちると「コン」と音がした。それだけ硬く締まっている証拠。第2打をグリーンに止めるのは至難の業だ。“サービスホール”の14番パー5(537ヤード=同4.451)がバーディーでも15番で落としては意味がない。2日目以降は「南風だけは吹かないで」と願うしかない。