全仏3回戦はクレー巧者 錦織はナダル戦までスタミナ持つか

公開日: 更新日:

「このコートでツォンガ相手に簡単にいかないことはわかっていたが、安定したプレーをすれば勝てると思っていた。第4セットは0―3からブレークバックで追いつけたのは大きかった。リターンゲームでもチャンスがあると思っていた」

 2回戦でJ・ツォンガ(34=世界82位)を3―1で破った錦織圭(29=同7位)はこう言ったが、日焼けした顏にはやや疲れも見えた。

 5セットマッチのグランドスラムで、しかもラリーが長いクレーの全仏だ。初戦こそ世界151位の新鋭を3―0のストレート勝ち(1時間59分)で退けたものの、この日は第1セットを奪われ試合時間は3時間2分。4時間超えが珍しくない大会だけに、長時間というほどではないが、それでもトーナメント序盤の試合は早く終わらせるに越したことはない。

 しかし、身長178センチでツアーでは小柄な錦織に高速サーブはない。2回戦もツォンガのエース7本に対し錦織はゼロ。ひたすらコートを走り回り、ラリーでゲームを取っていくしかない。

 3回戦(31日)の相手は過去に対戦のないセルビアのL・ジェレ(23=同32位)。4大大会は昨年の全米2回戦が最高成績だが、今年2月のリオ・オープンにも勝っているクレー巧者。長いラリー戦が予想される。

 錦織の全仏はベスト8(2015、17年)が最高だ。順当に勝ち進めば準々決勝(5回戦)では第2シードのR・ナダル(32=スペイン)との対戦が待っている。3回戦はやはり凡ミスを減らし、ファーストサーブを入れたい。できれば1本でも2本でもエースを決めて短時間で決着をつけたいはずだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞