赤土の王者ナダル完全復活…錦織圭のGS制覇にまた厚い壁

公開日: 更新日:

 赤土の王者、完全復活――である。

 26日に開幕する全仏オープンの前哨戦であるイタリア国際の決勝でナダル(32=スペイン)がジョコビッチ(31=セルビア)を2―1で下して優勝。今季ツアー初勝利、通算81勝目を挙げた。

 クレーキングの異名を持つナダルは、昨年9月の全米オープンでヒザを負傷。今年1月に復帰して以降は優勝から遠ざかり、得意とするクレーシーズンに入っても結果を残せていなかった。が、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ今大会は、1セットも落とすことなく決勝に進出。歴代最多11度の優勝を誇る全仏に弾みをつけた。

 ちなみに、日本の錦織圭(29)とナダルの対戦成績は錦織の2勝10敗。クレーでは0勝4敗と全く歯が立たない。準々決勝で敗退したイタリア国際の試合後、全仏に向けて「いい試合が続かない。切り替えていくしかない」と話したが、ナダルの復活で悲願の4大大会制覇はいよいよ厳しいものになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ