U-22日本に“久保建英効果” トゥーロン国際で初の決勝進出

公開日: 更新日:

 フランスで行われているトゥーロン国際大会に参戦中のU―22(22歳以下)日本代表が、日本時間12日午後10時キックオフの準決勝でU―22メキシコ代表を破り、初の決勝進出を決めた。

 2度のビハインドに追い付く粘りを見せた。

 一進一退の前半が終わって後半5分、日本が先制を許してしまう。それでも同27分、クロスバーに当たってはね返ったボールをMF相馬が、右足で低く抑えたボールを蹴り入れて同点に追い付いた。しかし同41分に再び失点。万事休すと思われたが、交代出場のFW小川が44分、GKと1対1の場面になってもビビらず、右足で冷静に右サイドネットに向けて流し込んだ。まさに値千金の同点ゴールである。

 大会規定によってPK戦が行われ、メキシコの4人目選手が外し、5人全員が成功した日本代表が、初めて同大会決勝進出を果たした。「これも<久保効果>と言えるでしょう」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がさらに続ける。

「トゥーロンにいる選手全員が、自分たちが東京五輪世代であることを自覚しつつ、18歳のMF久保(F東京)を中心にコパ・アメリカに出場する<東京五輪世代18人>が五輪代表候補の一軍であり、トゥーロン組は二軍であることを認識している。終了前に同点ゴールを決めたFW小川やMF岩崎らは、2017年に韓国で開催されたU―20W杯の日本代表の一員として久保と一緒にプレー。彼の凄さが身に染みて分かっている。久保に負けてなるものか! という思いが、トゥーロン組の決勝進出の原動力になっていると思います」

 注目の決勝は、日本時間の15日午後11時にキックオフである――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?