南米選手権はネット独占に…日本代表戦TV中継ナシの大誤算
グループリーグ初戦のチリ戦で森保ジャパンが0―4の大敗を喫した瞬間、日本国内のテレビ局関係者は、胸をなで下ろしたことだろう。
南米選手権(コパ・アメリカ)は、インターネットによるスポーツ中継動画配信サービスのDAZNが全試合を独占配信する権利を持っている。地上波、BSなどテレビで日本代表の試合は見られず、これは2010年1月6日のアジア杯予選イエメン戦(サヌア)以来の珍事となった。
■大会直前に久保のレアル入りが発表される
「放送しないのに勝ち上がり、話題になれば『民放やNHKは何をしているんだ? 国民的関心事を放送しないのはけしからん』と批判され、NHKの場合は受信料不払いの悪しき流れにもなりかねない」(放送関係者)
ところが大会前にチーム最年少の18歳MF久保建英のスペインの強豪レアル・マドリード入りが発表され、そこからグングンとコパへの関心が高まり、2戦目に優勝候補ウルグアイとガップリ四つの戦いを見せ、2―2で勝ち点1をゲットすると「DAZNでしか見られない……民放やNHKは怠慢じゃないのか」という声が噴出してきた。「今回のコパのDAZN独占配信は、大会後にレアル入りする久保の動向が大きく関係した」とサッカー関係者が続ける。