“飛ばし屋”原英莉花 2位惜敗で見えたショートゲームの課題

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「申はヘッドスピードを落として、インパクトの強さを抑える風対策のスイング感覚を持っている。逆スピンがかかりすぎず、アゲンスト風では吹き上がりによる飛距離ロスを防ぎ、横風にも影響されにくいから方向性も安定していた。大会4日間でもっとも風が吹き荒れた最終日でも、ドライバーは大きく曲がらず、アイアンの距離感が合っていた。やはり世界中でプレーしてきた経験の差が大きい」

 16番で申が10メートル近いパーパットを決めると、原は4メートルを入れ返すことができずボギー。ここで2人の差は2ストローク。

 そして17番パー4は距離が短くバーディーがとりやすいホール。申は3Wでフェアウエーをキープして2打目は残り117ヤード。原はドライバーでフェアウエーをとらえて残り74ヤード。

 申は3打目をピン手前2・5メートルにつけてバーディーを奪ったが、原はピンを大きくオーバーしてパー止まり。持ち味のドライバー飛距離を生かすことができなかったのだ。

「原は1勝してから順調に成長しており、結果を恐れずにクラブを振り抜いている。ただ、ドライバーからウエッジまでフルショットの一本調子。17番では100ヤード以内を寄せきれなかった。フルショットだとアドレナリンが出て飛びすぎてしまう。緊張する状況でも10~15ヤード刻みで打ち分ける技術がこれからの課題と言えます」(前出の田原プロ)

 師匠の尾崎将司は豪快なドライバーショットで人気を集めたが、実はアプローチやパットなどショートゲームが好成績を支えた。原もドライバーを飛ばすばかりでなく、ショートゲームをもっと磨け、ということだ。

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