巨人育成1位の山下航汰はミート率100%で“丸2世”の逸材

公開日: 更新日:

 ではなぜ、そんな男が育成指名だったのか。在京球団スカウトが言う。

「古傷を抱えていたり、性格に問題があったりしたわけではなく、左打ちの外野手でかつ、足と肩が特段に優れていないことが大きい。今は数字やデータが重視され、特に外野手は、50メートル5秒台で走れたり、遠投100メートルを投げられたりという身体能力の高さが重視される。実際、打撃は良くても守備、走塁で足を引っ張り、二軍でくすぶる左の外野手はゴロゴロいる。だから巨人も育成で指名したのでしょう」

 ただ、前出の安倍氏はこうも言う。

「たしかに、脚力、肩力をウリにするような選手ではないが、走塁に関しては、ベースランニングにおけるターンの技術がある。守備も、捕球から投げるまでの俊敏性と送球コントロールを持ち合わせています」

 自慢のバットでまずは高校時代の低評価を覆した山下。本番はこれからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」