この夏は「凶作」とスカウト嘆き 中国・四国は逸材1人のみ

公開日: 更新日:

「夏の甲子園は、不作も不作。いや、不作を通り越して、凶作だな」

 セ・リーグのあるスカウトが、こう言ってタメ息をついた。

「四天王」といわれるドラフトの目玉投手4人のうち、甲子園に駒を進めたのは奥川(星稜)ひとり。佐々木(大船渡)も及川(横浜)も西(創志学園)も地方大会で姿を消した。

 加えて「甲子園に出てくれば、投手でドラフト上位候補の井上(日大三)や落合(和歌山東)なんかを自分の目でチェックすることもできたんだけど……。野手にしても上位候補の多くが地方大会で負けちゃったからね。特にヒドいのが中国と四国。ウチのリストに名前が載っていて、なおかつ甲子園に出てくる選手は1人しかいないんだから。中国と四国を合わせて9校出るのに、チェックすべき選手が1人だよ、1人。今年の夏は担当が見落とした掘り出し物を探すしかないのかなぁ」と、前出のスカウトはボヤくのだ。

 野球はチームスポーツだ。プロ注目の選手がいるからといって勝てるとは限らない。しかし、中国、四国地方にプロ注目の「逸材」がほとんどいないことをアタマに入れておけば、「こんなにスゴいピッチャーがいるとは知らなかった」などと、じだんだを踏んで悔しがらずに済みそうだが――。

【連載】2019高校野球 ここだけのマル得情報

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?