G岩隈 ようやく二軍の実戦初登板でも“来季現役続行”のワケ

公開日: 更新日:

 チームの中でもすっかり、あの人は今? になっていた巨人岩隈久志(38)が、ようやく実戦登板にこぎつけた。東京ドームのナイターで行われた昨21日の日本ハムとの二軍戦。六回に登場し、1イニングを3者凡退で片づけると、スタンドのファンから大きな歓声を浴びた。

「やっとスタートラインに立った。ここからだと思っています」

 とは、登板後の本人のコメント。今季中の一軍登板に意欲を見せたものの、違和感を抱える右肩の状態は2月のキャンプから一進一退を繰り返した。この日の最速は141キロ止まり。9月の声を聞こうかという時期にわずか12球でお役御免という段階では、一軍うんぬんより、身の処し方を考えるべきところだろう。

「それが、来季も巨人で現役続行が濃厚というんだからね。岩隈は原監督が自ら電話をかけて入団を要請したほど思い入れの強い選手。肩の不安が完全に癒えた状態で勝負をさせてやりたいと思っているようだ」

 とは、巨人OBだ。

 オリックスから自由契約になった中島もそうだが、原監督は2009年のWBCで世界一になったメンバーに強い絆を感じているのは確か。岩隈は一昨年9月に右肩を手術し、昨年は米マリナーズの1Aでシーズン終盤に3イニングを投げたのみだった。肩の状態を当初から懸念されながら、それでも自ら交渉役を買って出てまで獲得した選手である。今季をリハビリに費やすことも織り込み済みだというのだが、それで年俸は5000万円。古巣楽天への復帰が濃厚といわれた岩隈が、巨人を選んだ理由がよく分かる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動