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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

王国NZで代表に上り詰めたレジェンドの方針転換は裏目に…

公開日: 更新日:

 W杯に日本代表を率いて臨む指揮官のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は、来日前に母国ニュージーランドでハイランダーズを率い、スーパーラグビー優勝という実績を残している。 それが評価されての日本代表HC就任だった。

 一方でナショナルチームを率いた経験はなく、指導者としてW杯に臨むのは今回が初めて。

 前任者のエディー・ジョーンズは、母国オーストラリアをW杯準優勝に導いただけではなく、2007年にはテクニカル・アドバイザーとして南アフリカ代表を優勝に導いた。

 前回大会では、それまで1勝しか挙げられなかった日本を3勝1敗と躍進させたからなのか、現HCは前任者と比較されるのを嫌っている。

 エディーにとってコーチとしての出発点は、打倒オールブラックスだ。

 日本から見れば、オーストラリアもニュージーランドも、体格と才能に恵まれた選手が豊富にいるように思えるが、両国の事情は大きく異なる。

 オーストラリアでは1991年にW杯で優勝するまでラグビーはあまりメジャーな競技ではなく、限られた素材を鍛え上げ、緻密な戦略を練ることが伝統的に求められてきた。

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