ソラーテ造反もさもあらん…阪神「選手軽視」の悪しき伝統

公開日: 更新日:

 相手はプライドの高い元メジャーリーガーだ。仮にレギュラーは確約できないとしても、やる気になっている本人に向かって合流したその日に浴びせる言葉ではないだろう。

 プライドといえば、阪神は先月、今季で5年契約が切れる鳥谷敬(38)に対し、「引退してくれないか」と“勧告”していた事実を本人に暴露された。鳥谷はタテジマ一筋16年目。痛いかゆいは言わずチームを支え続け、1939試合という、歴代2位の連続試合出場記録を持つ功労者だ。本来は表に出るはずのない話をあえて公にしたのは腹に一物あったからで、感情がこじれないよう、もう少し話し合いの時間をつくってもよかったのではないか。

■深夜のトレード通告

 阪神といえばこれまでも、チームの大黒柱や引退する選手に対して冷たかった。

「12球団の中で最も“別れの儀式”が下手な球団ですわ」と、長年阪神を取材、デイリースポーツで編集局長などを務め、その実情を見てきた平井隆司氏がこう言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗