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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

22節にわたり首位死守も…FC東京はなぜ初優勝を逃したのか

公開日: 更新日:

Jリーグ2019年シーズンを振り返る(2)

 J1リーグの2019年シーズン最終節でリーグ2位のFC東京は、首位の横浜FMに4-0で勝てば逆転でリーグ初制覇となっていた。しかし、結果は0-3で敗れ、悲願は幻と消えた。

 試合後、FC東京の長谷川健太監督は、次のように今シーズンを振り返った。

「1位でいた試合数は1番(多い)。ただ最後に1番にならないと何も得ることはできない。こういうプレッシャーの中で1年戦った。アウェー8連戦もあった中で選手の頑張り、クラブのサポート、サポーターの声援とたくさん応援してもらった。クラブの力は見せることができた。ぜひそれが実を結ぶような来季にしていければと思いました」

 長谷川監督の言うように、FC東京は22節に渡って首位の座を死守した。開幕から12試合無敗(9勝3分け)のクラブ新記録を打ち立て、第9節から第26節まで18節連続して首位に立った。第26節で鹿島に0-2と敗れたことで鹿島に首位を譲り、第8節以来となる2位に後退したが、すぐに首位を奪い返している。

 ラグビーのワールドカップが開催されたことで8月24日から11月9日までホームの味の素スタジアムを使えず、アウェー8連戦というJリーグで初の苦難も経験した。

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