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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

史上初の8強入り果たすも日本ラグビー界に立ち込める暗雲

公開日: 更新日:

 ラグビー日本代表は、元号が改まった「元年」に強い。

 平成元年(1989年)には、正代表ではなかったとはいえ、来日したスコットランドから史上初の金星を挙げ、令和となった今年も自国開催のW杯でこれまた史上初めての8強入りを果たした。

 しかも、優勝候補のアイルランドを破り、スコットランドの正代表を倒してのベスト8だ。列島には「にわかファン」が急増し、代表チームのスローガン「ONE TEAM」は流行語大賞を受賞。11日に行われたパレードには“我らがヒーロー”をひと目見ようと5万人の観衆が丸の内を埋めた。

 4年前に同じW杯で優勝候補の南アフリカを倒した実力が、本物だったことを証明したのだ。

 パレードで凱旋したキャプテンのリーチマイケルは、ファンに謝辞を述べたあとで「さらに上を目指して」4年後に挑む決意を披露した。

 ラグビー界にとっては実り多い一年間だった。

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