ヤクルト奥川が恐れる首脳陣の「じっくり→なる早」変心

公開日: 更新日:

「シーズンの早い段階で一軍に出てきてくれたら。それが開幕ならなおさらいい」

 奥川の右肘にまだ炎症が残っていることが発覚して、内部からは「今年1年間は二軍でじっくり育てた方がいい」との声も上がったという。「二軍でじっくり育てる」のは理想でも、実際問題として悠長に構えていられるのかどうか。まして奥川は高卒ルーキーながら即戦力という評価だったし、高津監督も「早い時期」に出てきてくれることを期待している。投手陣の苦しい台所事情が奥川の背中を押す、結果として調整のペースを早めることになったとしても不思議ではない。

 ヤクルトは新型コロナウイルス対策として、キャンプ地のロッカールームや食堂などに除菌効果のあるオゾン脱臭機を設置する。脱臭機は奥川がスタートする二軍キャンプ地の西都(宮崎)にも置かれるというが、投手陣に上向く気配がなく、奥川の調整が前倒しされるようなら故障が心配。右肘は、それこそ取り返しのつかないことになりかねない。

【写真特集】ヤクルト奥川 ロッテ佐々木 注目ルーキーキャンプインに密着

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?