五輪切符だけじゃない 東京マラソンもう一つの設楽vs大迫

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 3月1日号砲の東京マラソンは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一般参加の出場は中止。エリート選手だけの競技となり、新旧日本記録保持者の対決に注目が集まる。

 大迫傑(28)と設楽悠太(28)の2人は、最後の1枚となった東京五輪の代表切符を争うわけだが、彼らの狙いはそれだけではない。トップランナーにとって東京マラソンは国内で最もおいしい大会なのだ。

 まず賞金が高額だ。1位1100万円、2位400万円、3位200万円と続き、10位(10万円)まで手にできる。世界記録(2時間1分39秒=3000万円)と大会記録(2時間3分58秒=300万円)の更新は日本勢には無縁だが、日本記録(2時間5分50秒)更新でも500万円の副賞(国内1位のみ)と日本実業団陸上競技連合から1億円の褒賞金も出る。

 今年は昨年覇者のビルハヌ・レゲセ(25)ら、自己ベストが2時間2分、3分台のエチオピア勢が3人出る。それでも昨年は無名の堀尾謙介(当時中大)が5位に入ったように、日本勢が上位に食い込むことは可能だ。

 18年大会はディクソン・チュンバ(33=ケニア)が2時間5分30秒の記録で優勝したものの、持ち時計が2時間4分台のアフリカ勢が5人もいながら設楽は2時間6分11秒の日本記録で2位に入った。

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