ドーピング検査困難…東京五輪は稀代の“薬漬け大会”になる

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 新型コロナウイルス感染拡大で不自由を強いられているのは何もアスリートに限らない。ドーピング(禁止薬物使用)検査にも支障を来しているのだ。

 世界反ドーピング機関(WADA)のウィトルド・バンカ会長(ポーランド)は24日(日本時間25日)、東京五輪の延期に関して「選手の健康と安全はWADAにとっても最優先だ」との声明を発表。現在は各競技とも国際大会の延期、中止が相次いでいることから「(ドーピング)検査も難題に直面しており、影響を軽減するために状況を注視し続ける」と、来年の五輪に向けて警戒を怠らない方針を示した。

 WADAをはじめとする各国の反ドーピング機関は、五輪前年に禁止薬物使用の取り締まりを強化するのが通例。競技内(大会中)はもちろん、競技外(合宿先などでの抜き打ち)検査の回数を増やしてアスリートの検体を確保してきた。

 五輪会期中のドーピング違反の発覚を極力、抑えるため、事前検査で禁止薬物使用者の割り出しに努めている。2016年リオ五輪では開幕前に20件の違反を摘発、開幕前に五輪から締め出した。

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