今シーズンのオフは我々スカウトがリストラの対象になる

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 もちろん、資金の問題も大きい。7月上旬に開幕したとしても無観客だし、各球団は今回のコロナ禍によって財政面で大打撃を受けた。ドラフトにこれまでのようなカネをかける“体力”がないのが実情だ。

 さて、台湾ではプロ野球だけでなく、高校生も試合をしている。それでも我々メジャースカウトが現場に足を運べないのはルールだし、破れば重大な罰則がある。台湾に住む知り合いのスカウトは、「もし、自分が現場に足を運んだことがバレたらクビが飛ぶ。だから球場には行けない」と話していた。

 日本のプロ野球は6月中の開幕を目指すといわれる。だとすればボチボチ、本格的な練習を始めるだろうし、日本にいる情報提供者にこっそり見に行ってもらいたいところだが、今オフ、FAやポスティングで日本人選手を獲得する資金力があるかは不透明。なにより情報提供者を現場に派遣したことがバレたら問題になるし、自分もまだクビにはなりたくない。

 それでなくともメジャーの一部球団は職員の給料を削っているし、我々スカウトはこのオフ、間違いなく人員整理の対象になる。ただでさえデータ重視の傾向に拍車がかかり、クビを切られるスカウトは毎年、後を絶たないからだ。わたしは選手の本当の能力は数字だけで判断できないと思っているものの、球団はどうやらそう考えていない。いよいよ首筋が寒くなってきた――。

(メジャーリーグ覆面スカウト)

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