著者のコラム一覧
岡邦行ルポライター

1949年、福島県南相馬市生まれ。ルポライター。第3回報知ドキュメント大賞受賞。著書に「伊勢湾台風―水害前線の村」など。3・11後は出身地・南相馬中心に原発禍の実態を取材し続けている。近著に「南相馬少年野球団」「大島鎌吉の東京オリンピック」

シマノレーシング監督はあの“日本航空123便”に乗っていた

公開日: 更新日:

 そして、監督生活13年目の85年8月12日。大阪から上京していた辻は、グリーンピア三木(兵庫県三木市)で行う「シマノグリーンピアロードレース」開催のため、日本アマチュア自転車連盟関係者と打ち合わせを終えたその後だった。羽田空港18時発の日航123便に搭乗し、帰らぬ人となった。

 生前の辻は「東京出張は新幹線がいい。本1冊読み切れるからね」と言っていたのだが……。

 あの日から35回目の夏を迎えた。御巣鷹の尾根には「辻昌憲 三十九歳」と刻まれた碑がある。

 ちなみに連載17回目に記した、インド洋上の飛行機事故で亡くなった小畑糺は、金沢高自転車部の1年先輩だった――。

(次回は64年東京五輪柔道80キロ超級金メダルの猪熊功)

【連載】東京五輪への鎮魂歌 消えたオリンピアン

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン