著者のコラム一覧
岡邦行ルポライター

1949年、福島県南相馬市生まれ。ルポライター。第3回報知ドキュメント大賞受賞。著書に「伊勢湾台風―水害前線の村」など。3・11後は出身地・南相馬中心に原発禍の実態を取材し続けている。近著に「南相馬少年野球団」「大島鎌吉の東京オリンピック」

差別する軍人に「朝鮮人も日本人も同じ人間ではないか」

公開日: 更新日:

1932年ロサンゼルス五輪・三段跳び・銅メダル 大島鎌吉さん(上)

 戦歿の友のみ若し霜柱――。(三橋敏雄)

 戦没者を悼む句を詠んだ、俳人の名を思いだす。

 現在まで判明している日本人戦没オリンピアンは38人(女性1人)に及ぶ。激戦地の南太平洋や中国などに限らず、国内の空襲で亡くなった者もいる。戦前のオリンピックに出場(冬季含めて計9回)した男子選手は延べで447人。そのうち37人が2回以上出場している。つまり、驚くべきことに11人に1人は、戦争の犠牲者になっているのだ。

 よく知られている選手を挙げれば、1932年ロサンゼルス大会・馬術競技大賞典障害飛越個人で金メダリストになった陸軍大佐の西竹一は、42歳で硫黄島の戦いで戦死。36年ベルリン大会・陸上競技棒高跳びで銅メダリストになった大江季雄は、フィリピン・ルソン島での戦闘で27歳の若さで死亡している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった