交流試合は球児のため?…高校野球だけ“特別扱い”の違和感

公開日: 更新日:

 新聞を手にとって、失笑した読者もいたのではないか。

 甲子園交流大会が開幕した10日付の日刊スポーツとスポーツニッポン(ともに東京版)が1面で甲子園を大々的に取り上げた。驚いたのはその大見出しだ。ニッカンは「特別な甲子園 きょう歴史に残る球児の夏が始まる」、スポニチは「特別な甲子園が始まる」と、この大会を殊更、美化しようと躍起になっているのがよくわかる。

 とはいえ、全国ではコロナ禍が猛威を振るい、酷暑による熱中症の懸念もある。招待校はコロナと熱中症という二重のリスクに四苦八苦しながら参加しているのが実情だ。

「球児のため、と大義名分を掲げるウラで、大会をお涙頂戴のドラマで美化するスポーツマスコミと高野連の思惑が透けて見える」とは、作家の吉川潮氏。

「他の学生スポーツの大会が中止になる中、野球だけがすべての都道府県で独自大会を行い、全国大会を開いている。スポーツマスコミは野球だけが特別扱いされている現状を掘り下げることもなく、球児を同情の目で見たり、持ち上げたりして、美談仕立ての提灯記事ばかり書いている。高野連も球児救済を前面に出せば、賛同を得られると思っているのでしょうが、それは本当の愛情とはいえない。コロナ禍で一般の人たちが帰省を自粛する中、数十人の団体で移動し、宿泊もする。クラスターが出たときに責任を取れるのか。酷暑による熱中症が懸念される中で真昼に試合をやる神経も分からない。本来なら大人として、こんなときに野球をやってはいけないとストップをかけるべきでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    問われるのは菊池風磨のリーダーシップ…timelesz猪俣周杜容疑者“クビ”でも終わらない「タイプロ」の代償

  2. 2

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    このところ片岡仁左衛門はダブルキャストが多い理由

  5. 5

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  1. 6

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」

  2. 7

    timelesz猪俣周杜容疑者「異例」の長期勾留がつづくウラとこれから…刑事裁判の見通しも

  3. 8

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  4. 9

    timelesz猪俣周杜容疑者が殴ったのは「プリクラ彼女?」 逮捕のウラと“タイプロバブル崩壊”カウントダウン

  5. 10

    『デイ・トリッパー』斬新な「ニャー」の響きが世界有数の「美リフ」に仕立てた