著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

コロナ禍のJリーグ 独走の川崎Fを止めるチームはあるのか

公開日: 更新日:

 7月に再開されたJ1リーグは、約3分の1の14試合を消化した。2年ぶりの優勝を狙う川崎フロンターレが盤石の戦いぶりで首位に付け、11勝2分け1敗と8割近い勝率を誇っている。

 何よりも驚かされるのは得点力だ。第13節の清水戦は、中2日の試合なのに5-0と圧勝し、9月2日のルヴァン杯準々決勝でも神戸から大量6点を奪い、危なげなく10月7日の準決勝に進出している。川崎Fの強さの秘訣は、ひとえに〈レベルの高い選手たちの層の厚さ〉にある。

 スタメン11人とサブのフィールドプレーヤー6人は、誰が出てきても遜色ない。たとえばリーグ3位につけ、ルヴァン杯の準決勝で対戦するFC東京である。キャプテンのMF東と五輪候補のFW田川は負傷離脱中。日本代表MFの橋本(ロシア・ロストフ)とSBの室屋(ドイツ2部・ハノーバー)がシーズン中に移籍した。主力選手の負傷は不可抗力だし、海外移籍による戦力ダウンは、上位チームであればあるほど避けられない。

 ところが川崎Fの場合、まずは主力選手にほとんど負傷者がいない。それどころかケガで戦線離脱していたエースMF中村が清水戦でいきなりゴールを決め、千両役者の復活を強く印象づけた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」