松崎菊也戯作者
５３年３月９日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、８８年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。９８、９９年にはＴＢＳラジオ「松崎菊也のいかがなものか！」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。
広島カープ佐々岡監督に聞かせたい長谷川良平さんの言葉
公開日： 更新日：
窓を開けてオ～イと呼べば、呼んだか～？ と窓が開く風通しのはずが、スマホのラインで「ちょっと出掛けるか」「どこ行く？」「一緒に出るとまずいから別々に出よう」。
負けの込んだ投手３人ぐらい、場末の「広島焼き」屋で鉄板を挟んで、
「オレたちだって抑えてやると思って投げてんだ」
「じゃ打者は打ってくれてるか？」
「そうだそうだ」
「セイヤさんはそこそこだけど、あとは堂林さんぐらいだろ」
「２０１５年から２０１８年まで二軍の投手コーチだったよな」
「去年は一軍の投手コーチだったぞ」
「監督になった途端負けたのは投手のせいって、それはねえだろ」
火を消して冷めてカリカリになった広島焼きを箸でつまもうとすれば、しなびたキャベツがドサッと膝へこぼれた。
「ピッチングと同じ、箸にも棒にもかからねえなおまえ」
