吉田祐也が福岡初優勝 青学万年補欠→パリのエース候補へ

公開日: 更新日:

「青学大時代から、もともとトラックにおいても<記録の出せる選手>として地力は持っていました。実際、今季は5000メートル、1万メートルで自己記録を更新しました。ランナーは、想定したタイムが出ないと<引きずってしまう>ことがある。終盤の<1キロごと>の走りに注目したのですが、1キロ3分7秒、同10秒とタイムを落としても、次の1キロを必ず約3分に戻すところに吉田選手の<精神的な限界点の高さ>が表れた。30キロまでは<無駄な力を使わない走り>で上手に余力を残すことができ、優勝につながりました。終盤は上体がブレてユニホームがはだけるシーンも見られましたが、上体のバランスを整えることに改善の余地がある分、これからもタイムは伸びると思います。東京五輪後の2024年パリ五輪に大きな可能性を秘めた選手となりました」(スポーツライターの和田悟志氏)

 キャラクターは「とにかく真面目」(青学大関係者)。和田氏も「青学時代に取材したときから<真面目でしっかりと受け答えができる>という印象を持っています」と言う。前出の瀬古リーダーは「パリ五輪に向かって良い選手が出てきたのはうれしい。練習はうそをつかない。まだまだ記録は伸びる」とコメントした。東京五輪後のエース候補誕生である――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」