菅野は巨人残留…本気だったエンゼルスと期限最終日に決裂

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希望条件に合わず

 米国の野球ファンの間でも関心が集まっていた日本の「サイ・ヤング賞右腕」の去就がようやく決まった。

 巨人からポスティングシステムで大リーグ移籍を目指していた菅野智之(31)は、交渉期限の米東部時間7日午後5時(日本時間8日午前7時)までに合意に達せず、巨人残留が決定。同日、菅野の代理人事務所、MLB関係者が認めた。

 菅野は元日に渡米し、代理人を務める米大手エージェント会社「ワッサーマングループ」のジョエル・ウルフ氏らと合流し、期限ギリギリまで交渉を進めてきた。

 米メディアによれば、菅野は、2019年にマリナーズと4年5600万ドル(約58億円)で契約した菊池雄星(前西武)と同等か、それ以上の条件を希望していた。複数の球団と接触を図ったが、納得できるだけの条件は得られなかったようだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、各球団が経営難に陥っているため、今オフの移籍市場は冷え込んでいる。昨季、ナ・リーグのサイ・ヤング賞に選出された右腕トレバー・バウアー(前レッズ)、ジョージ・スプリンガー外野手(前アストロズ)らの目玉選手ですら移籍先は未定のままだ。

 菅野は巨人から毎シーズン後に破棄できる4年契約の提示を受けたとされる。今季中に海外FA権を取得することから、メジャー各球団の経営が改善する可能性がある来オフにも再び、メジャー移籍を模索するとみられる。

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