結局巨人の菅野「プライドの高さ」はマイナスにならない

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 同様に菅野の争奪戦に加わりながら早々と撤退したア・リーグ球団のスカウトは電話で、「我々はベストを尽くした。ただ、条件が合わなかった。妥協点が見いだせなかったんだ」と話した。

 複数の球団が「条件が合わなかった」と口をそろえていることから察するに、菅野はおそらく自分の望む金額と契約年数が受け入れられなければ、巨人に残留するつもりだったのだろう。

 こういった強気のスタンスはしかし、決してマイナスにはならない。

 実際、前出のア・リーグのスカウトは「今シーズン終了後、彼に再びメジャー挑戦する気があるなら、彼にとって、より好ましい状況になっているのではないか」と言った。

 折からのコロナ禍は多少なりとも改善されるだろうし、1年後の菅野はポスティングではなく海外FAになる。つまり巨人に支払う移籍金がなくなる分、結果として菅野が手にする金額は増すことになるからだ。

 ただし、1年後は33歳になるシーズンでのメジャー挑戦。今年以上に年齢の問題が重くのしかかるわけで、4年以上の契約は望むべくもない。

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