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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

アリゾナ州は数百億円の経済効果より医療崩壊回避を優先

公開日: 更新日:

 大リーグでは、毎年2月中旬からスプリングトレーニングが始まる。

 今年も大リーグ30球団の多くが2月15日から17日の間にアリゾナ州とフロリダ州でスプリングトレーニングを開始し、2月27日からは実戦が行われる計画だ。

 現在も米国内では新型コロナ感染の拡大が続いているものの、大リーグ機構は今年1月に各球団に対して、予定通りスプリングトレーニングを行うこと、さらに所定の準備を行うことを指示している。

 これに対し、1月25日にアリゾナ州内8都市の首長らが、大リーグ機構に対してスプリングトレーニングの開始時期の延期を要求する書簡を送付した。

 書簡には各球団が拠点を置くピオリアやスコッツデール、メサの市長やフェニックスの市政担当官らが名を連ねている。

 加えて、アリゾナ州でスプリングトレーニングを行う15球団で構成するカクタス・リーグの事務局長、インディアン・コミュニティーの代表者も署名しているから、書簡は事実上アリゾナ州の行政機関の総意といってよい。

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