山田隆道
著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

優れた発言力と存在感…藤川球児は阪神OB界の大物ルーキー

公開日: 更新日:

■売れる要素あふれる

 この威風堂々、あるいは泰然自若とした雰囲気は長年クローザーを務めてきた人物ならではのものかもしれない。偉大なクローザーとは総じて、マウンドに立っただけで相手打線を沈黙させてしまうような存在感と、ピンチの場面でも動じたそぶりを見せない飄々とした涼しさを併せ持っていた。それでいて藤川球児は多弁なほうでもあるから、プロ野球OBの解説者タレントとしては売れる要素にあふれている。

 現在の阪神出身の野球解説者業界は2000年代~10年代に活躍した新世代OB(03年と05年の優勝メンバーたち)の勢力が増しており、90年代以前のオールドOBは吉田義男、掛布雅之岡田彰布らの大物をのぞくと、やや淘汰されつつある。新世代OBの筆頭格である金本知憲はその威厳と貫禄で圧倒的な存在感があり、赤星憲広はスマートな見た目と愛嬌のある語り口でテレビ受け抜群と言っていい。その他、下柳剛、桧山進次郎、関本賢太郎、浜中治といった面々が活躍し、意外なところでは狩野恵輔が庶民的な愛されキャラを武器に奮闘している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終