日ハム吉田は紅白戦好投も…一軍ローテ定着に足りないもの

公開日: 更新日:

 キャンプ初のアピールとしては十分だ。

 7日、日本ハム吉田輝星(20)が、実戦初登板。紅白戦で2回を1安打無失点、2三振に抑えた。

 この日のMAXは146キロ。「球速はあまり気にしてないけど、全然ダメ。結構腕を振ったつもりだけど、もっと(球速が)出てもおかしくなかった」とは本人。

 スライダーとフォークで三振を奪ったことは収穫としながらも、「真っすぐでいつでも低めギリギリに投げられるようにならないといけない」と語った。

 今オフはエースの有原がポスティングでレンジャーズに移籍。ただでさえ駒不足の先発陣から、計算できる投手が1人いなくなった。目下、計算の立つ先発は上沢とバーヘイゲンくらい。ローテ入りを狙うには絶好の機会だ。

 ある球団OBは「課題は本人も自覚しています」と、こう続ける。

「直球のコントロールがそれです。もともと吉田は細かい制球を気にせずに、エイヤ! と投げるタイプ。昨季までは打たれても、自身の欠点を気にかけるそぶりすらなかった。けれども、この日は課題として低めの制球を挙げたように、意識もだいぶ変わった。もっとも、今の制球力ではまだまだ。この日の相手は若手中心。打者の実戦感覚が戻っていない時期だけに、球威で押せただけです。変化球の質はだいぶ上がってきたので、直球の制球力を磨けばローテに定着すると思う」

 高卒3年目の今季こそ、真価を発揮できるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因