今季ブレーク必至! プロ野球セパ若手4人の素性と評判

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横川凱(巨人・投手・20歳・3年目)

 第1クールのブルペンで首脳陣の注目を集めたのは、190センチ、95キロの高卒3年目左腕だった。

 阿部二軍監督の方針もあり、オフにウエートトレーニングに励んだ結果、マッチョ化に成功。球の質が重くなったという。原監督が「パワフルで投球スタイルが非常に良く映る」と目を細めれば、宮本投手チーフコーチも「他の先発ローテーションを脅かす存在になる。化けそう」と絶賛した。

 甲子園春夏連覇を達成した大阪桐蔭では、柿木(日本ハム)、根尾(中日)に次ぐ3番手投手扱いだった。それでも、ドラフト4位で巨人入り。2年目の昨季はプロ初登板を果たした。二軍では今季から一軍に昇格した杉内投手コーチと二人三脚で練習し、才能が開花しつつある。さるファーム関係者がこう言う。

「直球は140キロちょっとなので、現役時代の杉内同様、球の出どころが分かりづらい投球フォームを研究していた。あとは直球の質の強化。もともとナチュラル気味にカットするので右打者の懐に自然と食い込む。この軌道と190センチという角度を生かした直球を杉内コーチと追求していた」

 負けん気も武器になる。

「藤原(ロッテ)を含めた大阪桐蔭の同級生5人がU18日本代表に選ばれたのに、横川は落選。いまだに忸怩たる思いがある。甲子園の決勝で対戦した金足農の吉田輝(日本ハム)の動向を逐一チェックしているし、巨人の同期で6位入団の戸郷が昨年9勝を挙げてエース格になっていることで、高卒3年目にして危機感を口にするほどです」(前出の関係者)

 端正な顔立ちから「あれはモテる」と宮本コーチに太鼓判を押される20歳が、開幕ローテ争いに殴り込みをかけてきた。

砂川リチャード(ソフトB・内野手・21歳・4年目)

「世界の王」もゾッコンだ。

 昨季、二軍で12本塁打、47打点。ウエスタン2冠と結果を残し、4年目の今季はいよいよ一軍での活躍が期待される。

 球団スタッフは「打撃職人の長谷川に弟子入りしている」と、こう続ける。

「長谷川がケガで二軍調整中だった夏場から、打撃について熱心にアドバイスを求めていた。そのせいか、長谷川が8月にPCR検査で陽性反応が出たとき、同じ外野手でもないのに濃厚接触者と判定。しばらく練習を休まざるを得なかったほどです」

 砂川に目をかけているのはベテランの長谷川だけではない。王球団会長もそのパワーに惚れ込み、キャンプでも熱心に手取り足取り指導。「無駄な動きが多い。あまり力まないように」とアドバイスを送っている。

「性格も変わった。以前の砂川はネガティブというかマイナス思考。打撃でも追い込まれたら慣れないミート重視に切り替えては失敗を繰り返していた。そんな消極的な癖も鳴りを潜めている。印象的なのは1月に沖縄の地元メディアの取材。もともとの性格もあって、あまり大きいことは言わないのだが、今年は『一軍で30本打つ』と珍しく意気込んでいる」(前出のスタッフ)

 定位置は三塁。ベテランの松田からポジションを奪えるか。

野村佑希(日本ハム・内野手・20歳・3年目)

「本来なら昨季の時点でレギュラーを勝ち取っていてもおかしくなかったんだが……」

 球団内からはそんな声も出ているという。

 昨季は高卒2年目ながら、西武との開幕戦に「8番・三塁」で出場。一軍初出場、初スタメンが開幕戦という何ともぜいたくなデビューを飾った。

「3試合続けて不調ということがない」と、球団OBがこう話す。

「いくら期待が高くても、野村はまだレギュラーでも何でもない若手。3試合連続で打てなかったらスタメン落ち、あるいは二軍落ちもある。しかし、野村は2試合連続3タコ4タコで崖っぷちに追い込まれても、3試合目に必ず打つ。強みは選球眼。ボール球にはめったに手を出さず、くさい球をカットしてファウルにする技術もある。打席での落ち着きはレギュラー顔負けですよ」

 ところが好事魔多し。13試合で2本塁打、8打点と結果を出していた7月、三塁守備中に打球を手に当て、右手小指を骨折。長期離脱を余儀なくされた。ルーキーイヤーの2019年も股関節を負傷。3年目の今季こそケガなく走り抜けたい。

「ネックは三塁守備。入団時よりはマシになっているとはいえ、プロの平均レベルにすら遠く及んでいない。今キャンプは守備力アップが課題でしょう」(前出のOB)

 昨季は出場わずか20試合ながら、三塁部門でリーグ最多タイの7失策。穴あきグラブの“修繕”が急務だ。

細川成也(DeNA・外野手・22歳・5年目)

 3日のフリー打撃では、弾丸ライナーで120メートルをかっ飛ばした。たかが打撃練習ではあるけれど、細川に限っては、どんなことでもアピールすることが大切。今年はレギュラー奪取の大チャンスを迎えているからだ。

 コロナ禍により、DeNAの助っ人選手は全員、来日できていない。緊急事態宣言が3月7日まで延長され、助っ人の合流日がさらにズレ込む恐れがある中、練習試合、オープン戦の出場機会が増えるのは確実だ。

 昨季はイースタン打撃3部門を制覇(13本塁打、53打点、出塁率・448)。長打力がウリで、かねて将来の4番候補として期待されている。今年1月にはレッズの秋山と自主トレを行い、投手のボールの見方などの助言をもらった。

「三浦新監督の存在も追い風になりますよ」とは、横浜OB。

「昨年までは守る場所がなかったが、梶谷の巨人移籍でセンターが空いた。イケメンで知られる4年目の神里(27)との争いになる。細川の課題は打撃の確実性ですが、何より一軍の投手に慣れることが大事。いかに追い込まれてから我慢できるかでしょう。守備も決して悪くない。三浦監督が期待する『チルドレン』のひとりだから、我慢強く使ってもらえるはず。練習試合、オープン戦で一定の結果を残せば、開幕スタメンも十分にありますよ」

 DeNAは昨季、「ポスト筒香」として佐野が首位打者を獲得するなど大ブレークした。番長監督の孝行息子になれるか。

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