巨人は沈み、広島が浮かぶ「九回打ち切り」ルールの吉凶

公開日: 更新日:

 コロナ禍により今季は試合時間短縮の新ルール「九回打ち切り」が適用される。

 26日に開幕するプロ野球セ・リーグ3連覇を狙う巨人がぶっちぎりの優勝候補。ルールの影響はあるのか。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう指摘する。

「セで巨人が抜けているのは戦力の厚さです。昨年は延長十回までのルールだったが、以前のように十二回制に戻ると、選手層が厚く、投手陣の駒が豊富な巨人に分があった。これが九回で終わるなら、簡単にいえば、少数精鋭でいいことになる。巨人より層が薄い他の5球団にも対等に戦えるチャンスが増えることになるでしょう」

 巨人は「十回ルール」だった昨季も1敗8分けと延長で勝ち切れなかった。高橋氏が続ける。

「抑えのデラロサが不安定だった時期があることが大きな理由でしょう。だから原監督はここをテコ入れし、中川を新しい抑えに指名した。オープン戦は盤石でしたが、九回のマウンドの重圧は、開幕してみないと分からないところはある。昨年、延長戦で勝ち星がないのは、リリーフのせいばかりではありません。1点を取り切れない打線やベンチワークの問題もあるでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景