松山英樹「東北への秘めた思い」東北福祉大の阿部監督語る

公開日: 更新日:

 アメリカではボストン滞在中に当時レッドソックスの上原浩治(46)とキャッチボールをしたこともある。その腕前は、上原が自身のツイッターに「ゴルフ野球も上手いって……ずるいわ」(原文まま)と書き込んだほど。

■今も住民票は宮城県

 大学4年時にプロ転向し、卒業後は活動拠点をアメリカに。しかし今でも住民票は大学時代を過ごした宮城県にあり、地域に多額の税金を納めている。東北豪雨(15年)や、熊本地震(16年)などが起きた際は、チャリティーサイン会を開いたり、義援金を送った。

「優勝後の会見で、『東北の皆さんに後押しされたから10年前のマスターズに出られた。その気持ちを今でも持っている』と言っていたでしょう。あれは偽りのない本心です。多くは語らない子だけど、ずっと秘めた思いを持ち続けてきた。それはこれからも変わりませんよ。応援してくれる方のためにも、自身の目標のためにも、マスターズで優勝したからといって、満足して歩みを止めることはない。『1週間は余韻に浸りたい』なんて言ってましたが、本人の目線はすでに先へ向いているはず。どんな時でも一歩一歩、前へ前へ、それが松山です。アメリカへ渡った時、『10年は帰ってくるな』と言いましたが、『もうあと10年だな』と伝えておきました(笑い)」(阿部監督)

 今後の10年も楽しみだ。

【連載】マスターズ制覇 松山英樹「現在・過去・未来」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった