松山英樹「東北への秘めた思い」東北福祉大の阿部監督語る

公開日: 更新日:

「英樹は高卒でプロに行っても(国内では)活躍できる。しかし、世界で戦える松山英樹になってほしい。そのための4年間として、ウチに来てほしい」

 説得を受け、この一度限りの面談で松山の進路が決まったのだ。

「お母さまも『英樹、あんた、大学へ行き』と後押ししてくださいました。当時の身長は今の182センチとあまり変わりませんでしたが、体重は20キロも少ない70キロほど。だから、まずは体づくりということで、『人の倍ではダメだ。3倍、5倍食べなさい』と。もちろん、トレーニングも他人の何倍もするように言いました。松山は全てに勝ってきたわけではないし、学校別の大会では補欠に回ったこともある。その都度、改善点を探し、黙々と自分が納得するまで突き詰めて練習していた。今でも、大会期間中だって『ゴルフ場に最後まで残って練習しているのは松山だ』と言われているでしょう」

 大学時代はゴルフ漬けというわけではない。阿部監督は常々、部員に対し「ゴルフだけのやつになるな」と言い聞かせ、サッカーやボウリング、テニスなどあらゆるスポーツを経験させた。その中でも特に「英樹は野球が大好きで、アメリカにグローブを2つ持っていって、いつでもキャッチボールできるようにしている」(阿部監督)そうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった