巨人育成戸田を支配下登録 甲子園4強→中退から這い上がる

公開日: 更新日:

 広島OBで投手コーチなどを歴任し、現在は徳島県の中学、高校野球の技術指導員を務める川端順氏がこう言う。

「徳島の試合を何度か解説したので、よく知っています。南球団社長も『いい投手が入った』と喜んでいましたから。直球も変化球も同じフォームで真上から投げ下ろす。2段モーション気味の『間』があるため、打者はタイミングを外される。それと、決め球のフォークの落差が大きい。往年の山口高志さん(阪急)や最近では山岡(オリックス)タイプ。栗林(広島)を見た時に戸田を思い出しました。いい投手なので、古巣・広島のスカウトに推薦したくらい。ヤクルト西武ロッテも熱心でしたが、『背が低い』ということで指名には至らなかった。四国リーグは外角のストライクゾーンが広いので、外に集めたくなるところですが、戸田は内角にどんどん突っ込んでいく。そんな気持ちの強さもプロ向きです」

 徳島2年目には最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得し、ベストナインと年間MVPに輝いた。

 甲子園で活躍し、故障で一時は野球を断念する苦労も味わった。天国と地獄を知る男が巨人投手陣を救うか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情