国会でも追及された東京五輪“バブル方式”は必ず崩壊する

公開日: 更新日:

「断言はできませんが、選手村に宿泊する選手ばかりではないでしょう。長野五輪でも、選手村のある長野市ではなく、ジャンプやアルペンスキーの会場となった白馬村の旅館・ホテルには約20か国、300人前後の選手、関係者が宿泊し、地元では『白馬選手村』と呼ばれていました。理由は競技場に近い方が選手がパフォーマンスを発揮しやすいからです。移動時間が少しでも短い方がいいし、少なくとも選手村よりもサービスが整っていますからね。最初は選手村に宿泊していたものの、途中から気分転換と体調管理を兼ねて温泉宿に泊まる選手もいたし、海外の報道陣の中には、メダルの表彰式会場に隣接した小さな宿や善光寺の宿坊を貸切るところもありました。選手村にカンヅメにしておけば問題ないなんて、海外選手らの暴動が起きかねませんよ」

 組織委の橋本聖子会長は8日、海外から来日するメディアについて、入国後14日間は事前に登録されたところ以外に外出することがないようスマホのGPS機能などで厳しく行動管理をすることや、宿泊先を組織委が監督できる施設に限定してホテル数は約350超から150に集約、「民泊や友人宅、少人数の宿泊は取りやめていただく」などと言っていたが、“バブル崩壊”は必至なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    スポーツ界に時代錯誤の事案が多発する根本原因…新聞社後援イベントは限界と危うさを孕んでいる

  2. 2

    GPシリーズ初戦SP、坂本花織は2位発進も…集大成の今季に待ち受ける茨の道

  3. 3

    出雲駅伝7位完敗の青学大・原監督に直撃「ばけばけ大作戦の点数? 0点でしょう!(苦笑)」

  4. 4

    JOC山下泰裕会長の療養離脱からはや1年…三屋裕子代行でも“無問題の大問題”

  5. 5

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  1. 6

    広陵高の暴力問題が話題だが…私は世羅高3年で主将になって、陸上部に蔓延する悪習を全て撤廃した

  2. 7

    柔道五輪金メダリスト・松本薫さんは2週に1度ファミリーフィッシングで堤防へ「胸の奥には大物への渇望がくすぶっています」

  3. 8

    “ミスター・ラグビー”と呼ばれた松尾雄治さん 西麻布で会員制バーを切り盛り「格安なので大繁盛だよ」

  4. 9

    テニスの団体戦を愛するキング夫人はドジャースの共同オーナー 大谷獲得でも猛プッシュ

  5. 10

    川合俊一らと男子バレー“御三家”だった井上謙さんは「発達障害の息子のおかげで学んだ」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層