六川亨
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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

「10月26日」は日本サッカーにとって不吉な数字と思われた

公開日: 更新日:

 試合翌日の早朝、バスで空港に向かう選手を見送ろうとホテルのロビーで待っていた。すると石井監督が近寄ってきて握手を求められた。それまで石井監督の守備的なサッカーを批判してきたので練習後の囲み取材など、質問しても無視されてきたために正直意外だった。

 ともあれ、東京でのリターンマッチで引き分ければ、1968年メキシコ五輪以来の五輪本大会出場が決まる。

 しかし10月26日、雨中の国立競技場で石井ジャパンは0-2で完敗した。 

 試合後の記者会見ではなぜか会見場に紛れ込んだファンの一人が、石井監督の前に座り込んで嗚咽を漏らしていた。それを咎めるサッカー関係者もいない。誰もが敗戦に打ちひしがれた。2年前の10月26日も国立競技場で韓国に1-2で敗れ、メキシコW杯の出場権を逃した。

「10.26」は、日本サッカーにとって不吉な数字と思われた。

■「W杯は国開催」「五輪は都市開催」が原則のはずだが…


 後日譚としてーー。

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