著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

「10月26日」は日本サッカーにとって不吉な数字と思われた

公開日: 更新日:

 綱引きの結果、ソウル五輪は前回のロス五輪と同様に「W杯とW杯予選に出場していないプロ選手の出場を認める」というグレーな結果になった。

 大会はというと、前回ロス五輪をボイコットした東側諸国のソ連が準決勝でイタリアを3-2で下し、決勝でもブラジルに2-1と競り勝って金メダルを獲得した。銀メダルに終わったブラジルは、ロマーリオが得点王を獲得しただけでなく、ベベートやアンドレ・クルスといった選手が躍動した。銅メダルを争った西ドイツ(当時)にはクリンスマン、ブトケ、イタリアにはカルネバーレ、フェッラーラ、そしてグループリーグで敗退したユーゴスラビアには、若き日のストイコビッチ(現セルビア代表監督)がいた。

 当時は彼らのプレーをテレビ映像で見ることはできなかった。クリンスマンやストイコビッチの真価を知るには、2年後の1990年イタリアW杯を待たねばならなかった。(この頃つづく)

【連載】六川亨のフットボール縦横無尽

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし