なでしこJウクライナに圧勝も「五輪厳しい」ボヤキの意味

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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が10日、ウクライナ女子代表との親善試合を8―0のスコアで圧勝した。

 前半5分、代表デビューの右MF塩越柚歩(23)が先制点。同30分にエースMF岩渕真奈(28)が強烈な右足ボレーシュートを叩き込むなど前半だけで4得点。後半もゴールラッシュは続き、FIFAランク11位の日本が、同31位のウクライナ相手にレベルの違いを見せ付けた格好だが、この日2得点で代表通算33得点の岩渕が試合後に「東京五輪では1段階、2段階レベルを上げないと厳しい」と浮かない表情でぼやいた。

 なでしこ初代専任監督の鈴木良平氏が言う。

「ゴールを決めた塩越と何度も攻め上がった左SBの北村は、パワフルなプレーと力強いキック力が『国際試合で通用するレベルにある』と感じました。でも、レギュラーで代表経験も多い左MF長谷川と右SB清水については、クロスの質に不満が残った。緩やかなボールが多く、あれではFIFAランク上位国には通用しない。チーム全体の課題として『パスミスが目立った』ことが挙げられる。なでしこの生命線はパスサッカー。なのに大きなレベル差のあるウクライナの選手からプレッシャーを受けていない局面でも、パスミスが見られたのはいただけない。少しでも課題を解消する努力を続け、本大会に臨んでもらいたい」

 なでしこは13日、五輪本番と同じ<中2日>でメキシコと対戦する。

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