著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・佐藤輝明の陰に隠れた4番・大山悠輔は見たくない

公開日: 更新日:

 近年、この数字に近づいた打者といえば2005年の今岡誠(29本)、そして昨年の大山悠輔(28本)だ。特に昨年の大山は惜しかった。コロナ禍によりシーズン120試合制に短縮されなければ、30本を超えていたはずだ。

■大山はまだ本塁打8本

 そんな中、今年は怪物ルーキー・佐藤輝明が63試合消化時点で18本塁打を放っている。これは143試合に換算すると40本以上のペースであり、いよいよ掛布・岡田以来の30本超えが現実味を帯びてきた。今年こそ今年こそ、虎の悪しき歴史に終止符を打ってほしい――私は切に祈りながら、佐藤輝の成績を日々チェックしている。

 しかし、少し複雑なのは、その記念すべき存在が4番の大山悠輔ではない、ということだ。今季の大山は途中で故障離脱した影響もあり、まだ8本塁打。このままでは20本にも届かない。昨年の活躍を考えると、今年は大きな飛躍がかかった重要なシーズンだと思うのだが、今は佐藤輝に主役の座を奪われつつある。

 大山は佐藤輝と同じドラフト1位だが、当時は「2位でも取れた」と揶揄されるなど、決して佐藤輝のような鳴り物入りではなかった。それが本人の努力と球団の育成によって少しずつ成長し、数年を経てようやく4番の称号をつかんだ選手だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束