佐藤輝は東京五輪回避でシーズン専念 悲願Vに首脳陣安堵

公開日: 更新日:

 心置きなく、シーズンに専念できそうだ。9日、5月度の月間MVPに選ばれた阪神佐藤輝明(近大)のことだ。

 5月は28日の西武戦で3本塁打を放つなど、打率・301、6本塁打、19打点をマーク。セの新人野手としては2003年村田(横浜)以来の受賞となった怪物は、5月の勢いそのまま、この日の日本ハム戦でも2安打2打点の活躍を見せた。

 佐藤輝を巡っては、今夏に予定されている東京五輪の日本代表メンバー入りも期待されたが、24人とベンチ入り人数が少ないこともあり、選外になったとみられている。

 阪神からは投手の青柳と岩崎の代表入りが有力視されているものの、チーム周辺では、「五輪野球は今回限りで再び、正式種目から外れる。一生に一度の経験になったかもしれないが、首脳陣からすれば、特に佐藤は、選ばれないほうがいい」という声も少なくない。

 何せ阪神は、五輪にトラウマがある。北京五輪が行われた08年は、巨人に最大13ゲーム差をつけて首位を独走しながら、中軸の新井貴浩が五輪で腰椎を骨折したまま全試合に出場。以降のシーズンを全休したこともあり、巨人に逆転優勝を許した。

 1年目から中軸を担う佐藤輝は、16年ぶりの優勝を目指す上で必要不可欠。五輪から外れれば、3週間の公式戦中断時に疲労回復に努めることもできる。一石二鳥だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較