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藤井瑞希バトミントン選手

1988年、熊本県出身。青森山田高3年時に1学年後輩の垣岩令佳とダブルスを組み、インターハイ優勝。シングルスと団体も制し、25年ぶりの3冠達成という快挙を果たした。垣岩と出場した2012年のロンドン五輪女子ダブルスで銀メダルを獲得。日本バドミントン史上初となる表彰台に立ち、「フジカキ」として一躍脚光を浴びた。19年に引退。東京トリップ所属。

準決勝は格下のカナダペアに苦戦「ヤバい。緊張してミスしてる」と弱音を…

公開日: 更新日:

 勝てばメダルが確定する準決勝は、これまでにない重圧から私がパートナーの足を引っ張ってしまいました。

 日本勢では史上初のメダルに手が届くという雑念よりも、格下のカナダペアに負けるのは許されないというプレッシャーがあったからです。

 相手は1次リーグで1勝もできずに中国韓国の失格による繰り上がりで駒を進めてきたカナダペアです。世界ランキング27位で、世界4位だった私たちからすれば、はっきり言って格下です。勝って当然で、絶対に足をすくわれてはならない相手だったのです。

 第1ゲームこそ、21―12と難なく先取しましたが、第2ゲームはリードしながら、終盤での私のミスで逆転を許す(19―21)嫌な展開でした。

 私は本番に強いタイプで、過去に自分の力を出し切れないことは、ほとんどありませんでした。この2ゲーム目に関しては極度の緊張からガチガチになり自分のプレーができない。緊張しているのがパートナーにも伝わったのか、次第に令佳の動きも悪くなり、共倒れでした。

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