白鵬の12連勝を支えてしまった対戦相手“無策玉砕”の不甲斐なさ

公開日: 更新日:

 強い――というより、相手が弱すぎるだけだ。

 初日から12連勝と波に乗る横綱白鵬(36)。15日は御嶽海を相手にすらせず、いとも簡単に寄り切った。

 まさに快勝に次ぐ快勝だが、今の土俵で目立っているのは白鵬の力量ではなく対戦相手の不甲斐なさだ。

 この日の白鵬は常套手段の張り手をせず、「攻めより守り」と言わんばかりの立ち合い。一方の御嶽海は横綱を警戒しすぎたのか、持ち味の強い当たりは鳴りを潜め、正直に組み合ってしまった。こうなると、技術で勝る白鵬に勝てるわけがない。

 御嶽海は四つでも強いとはいえ、そもそも押し相撲の力士。白鵬は今場所通じて自分から攻めておらず、受け身の相撲が目立っていた。そんな横綱に自分から四つ相撲を挑んだのだから、負けて当然と言えよう。

 白鵬の連勝は対戦相手の無策にも支えられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも