【体操】男子団体銀 エース橋本ら3人を10年越しで育てた“チーム千葉”驚愕の団結力

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 経歴だけを見ると、市船橋高の指導がよっぽど良かったかに思われるが、同高体操部の大竹秀一監督は「私どもはバトンをつないだだけです。特別なことはしていません」と、こう続ける。

「本人の実力があるのは大前提ですが、橋本は“チーム千葉”が育てました。始まりは2010年の国体開催地に千葉県が選ばれた頃。せっかくだから千葉県で体操界を盛り上げようと、県内の体操関係者が団結したのです。橋本が体操を始めたのもちょうどこの時期。国体の後は、千葉県から五輪メダリストが誕生することを夢見てやってきました」

■萱と谷川も

 橋本を中学生まで育てたのは佐原ジュニア体操クラブの山岸信行監督。そのバトンを受け取ったのが市船橋高の大竹監督と、神田真司総監督だ。そこから、現在指導する順大体操競技部の原田睦巳監督と冨田洋之コーチにつながった。

 前出の大竹監督が言う。

「少々ややこしいのですが……。私自身も中学までは山岸監督、高校で神田総監督の指導を受けていました。狭い業界で同じ師を持っているので、橋本のことはチビっ子だった頃から知っていますよ。もともと素質もあったから、中学時代から目先の成績を追い求めることは難しくありませんでした。しかし、山岸監督は基礎を中心に、焦らずじっくり土台をつくってくれた。私と神田総監督は磨いただけ。順大ではこれをさらに洗練させてくれました。ちなみに、私は順大体操競技部に所属していましたから、原田監督と冨田コーチは先輩と後輩で、共に汗を流した間柄です」

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