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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国で短髪の女子選手に「金メダル剥奪」の声…深まる男女間の対立

公開日: 更新日:

 一方、東京オリンピックの女子アーチェリーで史上初の3冠に輝いた韓国代表のアン・サン選手はショートカットを理由に批判された。

 ネットユーザーたちはアン選手をフェミニストに認定。過去に男性嫌悪と思わせるような言葉を使ったとして、「金メダルを剥奪すべき」と一方的に炎上させた。これには多くの韓国人女性が憤る。「短髪で女性らしくしないのは“男性から可愛く見える努力をしていない=男性嫌悪である”というのはバカげた解釈。とても恥ずかしい発言だ」と友人のひとりも怒りを隠さない。

 背景には、韓国で深まっている男女間の対立がある。フェミニズムが盛り上がる半面、表面化してきたミソジニー(女性嫌悪)という感情。女性の地位が向上する中、男性にだけ兵役の義務が課せられることにも不満が高まる。また、右傾化する若い男性の過激な言動も目立ち、「息をするように差別発言をする男が増えた」と懸念する韓国人女性も。

 アン選手はショートカットの理由を「楽だからです」と答えている。利便性重視はアジュンマたちとなんら変わりなく、文句を言われる筋合いはないのだ。

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