菅野徳雄
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菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

東京五輪でメダルを「手にした」稲見萌寧と「逃した」畑岡奈紗の大きな違い

公開日: 更新日:

 米LPGAツアー4勝を挙げ、世界ランキングの日本人選手上位を守り続けてきた畑岡奈紗には、金メダルしか頭になかったはずだ。

 今年は6月の全米女子オープンで笹生優花とのプレーオフに敗れはしたが2位。7月初めのマラソン・クラシック(54ホールに短縮)は初日から首位を守っての完全優勝と、東京五輪に向けて調子を上げていたからだ。

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 畑岡は米国では専属コーチがいないようだが、昨年から元世界ランク1位のヤニ・ツェンやリディア・コのコーチだったゲーリー・ギルクリストのスイングチェックを受け、勝ったマラソン・クラシックではフェアウエーキープ率88%、パーオン率89%とショット精度が高かった。

 五輪には万全を期して臨んだはずだ。

 ところが、いざ蓋を開けてみるとショットが良くても、パットがなかなか入らない。7月に入って20グラム軽いセンターシャフトのパターに替えたら手がスムーズに動くようになり、ボールの転がりが良くなったというのだ。それなのに、五輪会場のグリーンではカップに届かないパットが目立った。強めに打つと、今度は返しが難しくなる。結局、最後まで納得のできないパットで終わってしまった。

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