著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・秋山が2年連続2ケタ勝利 少し不思議な虎エースのキャリア曲線

公開日: 更新日:

 阪神秋山拓巳が11日の広島戦に先発し、7回1失点の好投でリーグトップタイとなる10勝目をマークした。この試合の前まで2試合連続でピリッとしない投球が続いていたため、少し心配していたのだが、見事に修正してきたようだ。

 同僚の青柳晃洋と並んで、阪神の投手が2人も最多勝争いに加わっているなんて、こんなに喜ばしい話はないのだが、個人的には秋山が2年連続で2ケタ勝利に到達したことのほうが感慨深い。昨年はコロナの影響により120試合制だったにもかかわらず11勝を挙げ、今年はチーム109試合目で10勝に到達。このペースでいけば、今年は2017年に記録したキャリアハイの12勝を超えるかもしれない(防御率も現時点では2年連続2点台)。プロ12年目の30歳、今や名実ともに虎の主戦投手になった。

 そんな秋山の野球人生だが、思えば少し不思議なキャリア曲線を描いてきた。愛媛県の西条高校時代は最速150キロを誇る本格派の剛腕投手として名を馳せる一方で、打者としても高校通算48本塁打を記録するなど、「伊予のゴジラ」と称されるほどのスラッガーだった。だから、09年のドラフト4位で阪神に入団してきたときは、身長188センチの大きな体も相まって、パワーが売りの大型プレーヤーとして期待を集めていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾