ソフトBは世代交代へ舵 貢献度大のベテラン2選手をクビにしたチーム再建の本気度

公開日: 更新日:

 26日、ソフトバンクが高谷裕亮(39)と川島慶三(38)に戦力外を通告した。年齢を見ればともにアラフォー。成績も下降線の一途だが、この2人はチームを支えた縁の下の力持ちである。

 高谷はソフトバンク一筋15年。近年は膝に不安を抱え、甲斐拓也(28)の台頭で正捕手の座を明け渡していた一方で、終盤を締める「抑え捕手」として定着。リードの安定感は首脳陣からの評価も高く、マウンドへ声をかけるタイミングやコミュニケーション能力の高さから投手陣の信頼は厚かった。今後の進路は未定だという。

 川島はチーム随一のムードメーカー。今季は56試合に出場し、代打の切り札として待機しながらベンチをもり立てた。助っ人と打ち解けるため、コロナ禍前はデスパイネら中南米選手が集まるホームパーティーなどへ積極的に参加。スペイン語は話せないが、持ち前の明るさで日本人選手との橋渡し役も担った。本人は現役続行を希望。内外野どこでも守れるし、他球団からの需要はありそうだ。

 4年連続日本一に貢献した2人の戦力外通告には疑問の声がある一方で、「ソフトバンクは本気で世代交代のためのチーム再建に踏み切った」との見方も。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし