著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

株価やエネルギー価格の高騰…物価騰貴の恩恵を受けるのはスポーツ界でも経営陣だけ

公開日: 更新日:

 ネットフリックスで放送されている韓国のテレビドラマ「イカゲーム」が、世界で大きな話題を集めている。

 米国では今年のハロウィーンの仮装は「イカゲーム」の登場人物が人気で、関連する衣装が売り切れるほどだ。456億ウオンの賞金を目当てに456人が命を懸けて争う様子は、視聴者に金銭の持つ魔力と魅力を教える。

 一方、ドラマの中ではなく、現実の世界でも金銭を巡る問題は「コロナ禍」の日常生活の隅々にまで及んでいる。

 英国ではEUからの離脱により移民が減少。労働力不足と、新型コロナウイルス感染症で停滞していた経済活動の再開が重なり、ガソリンを運搬する人員の不足が生じた。ガソリンスタンドが閉鎖に追い込まれたり、ガソリンを入手するために行列をつくったりする様子は、衝撃的な映像として世界各国で報じられた。

 フランスではエネルギー価格の高騰を受けて主食であるパンの値段が上昇しているし、日本でも10月から電気料金やマーガリン、コーヒー豆が値上がりした。

 エネルギー価格の上昇が短期間で収束することは難しく、来年も同様の傾向が続くとされている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  4. 9

    高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言