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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神“育成”助っ人マルテの年俸は3倍増! 圧倒的成績を求められそうだが…

公開日: 更新日:

 阪神ジェフリー・マルテが来日した。今年で縦縞4年目を迎え、虎党にはすっかりおなじみの外国人選手である。

 昨年のマルテは主に一塁手として124試合に出場し、来日3年目にして自身初となる規定打席に到達。打率.258、22本塁打、71打点と過去最高の成績を残し、ベストナインを受賞した。

 しかし、過去最高の成績といっても、クリーンアップを打つ外国人大砲としてはまだまだ物足りない数字だ。あの巨体といかつい風貌、パワフルなスイングを見ていると、やっぱり本塁打は30発以上打ってほしいし、意外に中距離砲なら、かつてのマートンのように高打率を残してほしい。昨年マルテと似たような成績を残したジェリー・サンズが契約更新されなかったことを考えると、阪神球団がマルテを残したこともぎりぎりの判断だったのかもしれない。

 ただし、サンズにはないマルテのもうひとつの長所は意外に選球眼が良く四球が多いことで、打率は低くとも出塁率は昨年リーグ7位の.367を記録。また、年齢的にもまだ30歳だから伸びしろも見込めそうだ。

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