あるかIOCのワリエワ問題揉み消し…バッハ会長は「プーチンのプードル」

公開日: 更新日:

■CASのトップはIOC副会長のコーツ氏

 バッハ会長は14年ソチ五輪の際、ロシアのプーチン大統領との「蜜月関係」を強調。母国のドイツメディアから「プーチンのプードル」と揶揄された。それだけにIOCは今回のワリエワ問題も最終的にウヤムヤにするのではないかともっぱらだ。

 ロシアは15年のドーピング違反発覚を経て、20年12月に国としての出場禁止が2年間延長されたが、もともとWADAからの要望は4年だった。CASによって半分に「減刑」されたのだ。CASは1984年にIOCによって設立された機関。見えない力が働いているのか……。

 五輪アナリストの春日良一氏の話。

「CASはIOCから独立した立場にあり、IOCがCASに干渉したりCASがIOCに忖度したりする関係性はないはずです。ただ、CASを運営するスポーツ仲裁国際理事会の会長はIOC副会長のジョン・コーツ氏。彼が直接決裁を下すことはありませんが、法律家であり、専門家ということになりますからね。今回のワリエワ選手の問題に関しても、体内から禁止薬物が検出されたのは昨年12月のロシア選手権。五輪大会での違反ではないので、そこをどう判断するか。(シロかクロかは)五輪期間中の検査結果が出るまでは分かりません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性